一日目で別格20霊場も回る事を決めました。
もうこの日の宿も予約済みだったため、朝5時の出発。
体はすさまじい筋肉痛でばっきばき。そんな歩きお遍路2日目の体験記です。
目次【本記事の内容】
- 1.歩きお遍路体験記2日目の旅!
- 1-1.別格1番寺大山寺(たいさんじ)
- 1-2.8番寺熊谷寺(くまやじ)
- 1-3.9番寺法輪寺(ほうりんじ)
- 1-4.10番寺切幡寺(きりはたじ)
- 2.宿泊は旅館吉野
- 3.まとめ
歩きお遍路体験記2日目の旅!
起きた瞬間から筋肉痛ゾンビです。
よたよたと立ち上がり、なんとか出発!そんな朝です。
別格1番寺大山寺(たいさんじ)
昨日の決意通り、朝一で別格1番大山寺にアタックするため、4:30起床で5時出発を目指す。この日はちゃんと晴れて、きれいな朝焼けが見られました。気温も丁度よく、とても歩きやすい!
泉谷川ホタルの里という看板のある公園の発見。トイレと適度な空き地があるので、野宿で使えそう・・・などと考えながら通り過ぎる。野宿している人はいませんでしたけどね!
前日調べておいたルートで大山寺の遍路道入口を目指した。誰も歩いてない道を杖を鳴らしながら歩く。少し冷たい空気が、歩いて火照る体をちょうどいい感じに冷やしてくれる。めちゃめちゃ気持ちいい。もちろん全身筋肉通ですけれど。
国道を通る車の中に、少しスピードを緩める車がある。なんだろうと思って見てみると、主にご老人の運転手が、超笑顔で頭を下げてくれる。おそらく真言宗の方なのだろう。お遍路さんが好きっていう人は徳島は多いらしい。十楽寺の宿坊の食堂でお遍路さんに5周の猛者に聞いた話を思い出す。
もちろん宗教的な側面があり、私自信に対してどうこうより、同行二人の弘法大師に向けているのだろうというのは想像できた。
分かっていても好意的な視線というのは嬉しいものです。もちろんまだ慣れない白装束姿はちょっと恥ずかしいけど。
普通の遍路道からは外れているため、昨日はいたるところにあった遍路シールの道案内は全くない。なんなら遍路用の地図にも載っていないため、時折グーグルマップを見ながらの歩行になった。
十楽寺を出て1時間少々歩くと、大山寺遍路道の入口に到着。樹木が茂り始め、景色と心が遍路になっていく。すでに昨日から遍路道が好きになり始めている。これからも出来るだけ遍路道を通って行こうと思う。
昨日の5周のお遍路さんに聞いた話、別格20霊場は全体的に遍路道が厳しいとのこと。全国的に有名はお遍路は88寺がメインになっていて別格を知っている人が少ないからという事だ。しかも歩いて廻る人はもっと少なく、基本道があまり整備されていないそうだ。
そんな話を思い出す。めっちゃ草木すごすぎ。くもの巣すごすぎ!金剛杖に身代わりになって頂きました。(罰当たり)
木に「時間のある方、剪定のお接待お願いします」と案内があって、ハサミが引っかけられている。申し訳ないけどスルー。今日は時間が無さそう。
よく見ると、ハサミは元あった位置までお返しくださいと書いてある!戻ってくるとは尚更きつい。限界で歩いている運動不足の人に戻って来てと頼むのはそうそうきついと思うよ。ごめんね。
一瞬車用と思われる車道に出て、また遍路道に入る。結構この繰り返しで遍路道とアスファルトは半々くらいだった。
こんな感じで思った以上のガチ登山。前日登ってこなくてよかったあああ!と思いながら登っていく。登山と言っても登ってみれば筋肉痛でガタガタでも1時間くらいでした。どっちにても昨日トライしていたら間に合いませんでした。
途中で大杉に遭遇。樹齢何年だってくらい大きい。そしてまたしばらく歩くとアスファルトの道に出て1キロ程度で山門。足プルプルで汗びっしょり。
到着したのは丁度7時ジャストくらいでした。
この山門を越えた所にも割と段数のある階段が続き、境内に入るころには、足はガクブル。
ここの納経場で、別格20霊場用の納経帳を購入。また、別格20霊場には数珠の玉を20個集め、数珠を作るというサービス?もあるようで、一応購入。一個300円だから、納経と合わせて600円かかる結構高い。
もっといいやつ?になると、1玉500円するのもあった。すごい商売だ。
1番寺の霊仙寺では、朝7時の段階ですでに数組の参拝者がいたけれど、別格は人気が無いのか0人。一人でゆっくり納経できた。
少し心配していたのですが、参拝作法は88寺と変わらず、本堂の真言だけ変わるらしい。持っていた経文には真言が載っていなかったけど、本堂のわかるところに掲示されていたので特に困らなかった。
どちらでもいいとは言われたけれど、一応別格寺用の納札があるとの事で、これも追加購入した。お寺の人自体がどっちでもいいよとは言ってましたけどねー。
納経を終えると大体7:50頃この時点ではおおよそ納経に30分かかっている。やっぱり納札を現地で記入するとそれなりに時間がかかる。今回は別格1寺目という事で納札をここで買ったので仕方ない。
帰りの下りの階段も結構しんどい。なんか階段の一段一段が微妙に高く、足に来る(短足って言わないでください
8番寺熊谷寺(くまやじ)
普通のアスファルト道に戻りまた十楽寺に戻った時点で9:30。予定ギリギリだった。すでに足が棒のようになっている。すでにここまで往復した時点で17キロ。昨日の総歩行距離をすでに超えた・・・ちょっと無謀すぎたかも。
十楽寺の傍でもらったおにぎりを朝昼兼で食べて10時に出発。一回休んでしまうと、足の痛みが麻痺するまでがしんどい。
ほぼアスファルトの道を歩く。ほどなく熊谷寺に到着。
すでに手順は覚えたので、さっぱりと参拝を済ませて次へ
9番寺法輪寺(ほうりんじ)
法輪寺に向かう途中、外国人の3人組に出会った。ハローと言いかけて、やっぱりこんにちはにした。日本に来たんだから現地の言語の方がいいよね。(たぶん)
完全に片言だったので、英語わからないので何とか出てきたhave a nice tripと言ってさよなら。合ってるよね?合ってるかな?
法輪寺に到着すると、明らかにテントを持っている同年代くらいのおにいさんが居た。納経するところだったので見ていると、応援団系だった。「あ、接触はやめとこ」と思い先に納経所へ。
入れ替わって納経してお寺を後にした。
出来ればもう接触したくない。今まで以上にかなり頑張って歩く。
10番寺切幡寺(きりはたじ)
割と全力で歩く。道案内もあって、やっぱり迷いようがない。普通のアスファルト道を歩いていくと切幡寺。
このお寺には333段の階段。もうしんどすぎて休み休みなんとか境内へ。心臓破りじゃなく、人体破壊レベル
応援団系読経者とは合わずに済んだ。階段を下りてくる頃に遭遇。もう会う事もないだろう・・・・(精神的に
ここで無理をして歩いたので、反動で足の裏がすさまじく痛い。一歩一歩が激痛レベル。もうこれは筋肉痛とかそういうレベルの痛みじゃないような気がする。これはリタイアか・・・・?と頭をよぎるけれど、寝ればきっと回復するはずと信じる。
15分歩いて、5分休むを繰り返してなんとか進んでいたが、ふと思って靴のヒモを緩めてみた。ちょっとだけ回復!
多分歩きすぎで膨張した足がうっ血気味になっていたようだ。それでも痛いけれど、30分に1回足裏に直接アンメルツヨコヨコを塗りたくって歩いた。ほぼほぼ足を引きずってなんとか宿に到着。
11番寺の藤井寺はすぐそこだったけど、精神的にも肉体的にも断念。宿をゴールにした。
宿泊は旅館吉野
旅館吉野は住宅街の中にある民宿さんです。宿の総評は旅館吉野の記事でしていますのでご覧ください。
旅館に到着すると、宿の方が出迎えてくれました。もう2人ほど先着しているお遍路さんがいるみたい。全員歩き遍路だそうだ。
誰も入っていないので、お風呂と洗濯機を即座に確保。あとから来た人も使うのだからと思い、空いていればすぐに使う事にした。
洗濯機に今日着ていたものを全部入れ、すぐにお風呂に入る。お風呂が若干大き目だったので、ストレッチをしながら入念にもみほぐしてみた。(揉むのが合っているのかは知らない。
お風呂からあがって、部屋でこの日記を書きながらストレッチをしていると夕ご飯。お風呂に入って休んだせいか、全身、特に足回りがガッチガチに筋肉痛で手すりに体重を預けながらなんとか階段を下った。
この状態でへんろ転がしと言われる第一の難所、焼山寺の登山をクリアできるのか?と不安になる・・・
ここの宿泊者は自分を含めて5名。全員歩き遍路とのことだ。ここで焼山寺へのトライは4度目という歩き遍路さんがいた。3回失敗して、登り切れずに降りてきたらしい。
そんな事を聞いてしまうと、この状態で登れるのか?と不安になる。
話しは翌日の宿の話になり、3人のお遍路さんは明日の朝4時には宿を出て、植村旅館まで行くらしい(植村旅館とは、頂上の焼山寺からさらに10キロほど下った山の中腹地点)
距離的には20数キロの為、甘く見る人がいるがよほどの健脚じゃないと到達できないそうで、宿の人もよっぽど頑張らないと無理言っていた。不安に思ったのか、朝ご飯食べてから出ると言っていた3名が4時に出ると言い出した。
私なら4時に出ても間に合わなそう・・・
宿の方が定期的に焼山寺に上っていると言っていたので、「今筋肉痛でこんな歩き方なんですけど・・・」っと小鹿のようなプルプル歩きをしてみると、「筋肉痛ならなんとか行けるはず。怪我とか関節を痛めているなら連泊で回復するのもありだけど・・・」というので頑張っていくことにした。
今日は大山寺も行って来た旨伝えると、じゃあ余裕だよ!と。
ホ・・・本当デスカ・・・・?
まとめ
別格1番の大山寺への往復を含めると、この日の総歩行距離は40キロ弱。2日目から飛ばし過ぎな気がするほど。
現に全身が筋肉痛ですごい事になっていますし。なんなら人体面積で、筋肉痛じゃない場所を探すほうが簡単ってくらい。
主に下半身に特に足の裏には頻繁にアンメルツヨコヨコを塗りたくって就寝。わずかでも回復する事を祈るのみの日。
やっぱりお遍路していて思うのは、いくら切実な願いがあっても大声を出したり自分が自分がって前に行くのは結果的にその人の為にならないと思う。個人的な感想ですけどね!
あと、昨日も思ったけど、コンビニ無さ過ぎ、お店無さ過ぎ!お昼ご飯の確保難しい気がする。っていうか無かった気がする!
どこかでご飯みつけたら一応確保したほうがよさそうだ。
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